こんにちは、shuheiです。
ニコンから最新のフルサイズミラーレスカメラ、Nikon Z5IIが発表になったので、スペックやどういう人向けのカメラか、購入するのか検討していきます。
それでは本日もよろしくお願いします。
- Nikon Z5II
- Z5 VS Z5II
- バリアングル液晶
- 星景写真撮影に強い裏面照射型CMOS
- Z6IIIとの比較
- 裏面照射型 VS 部分積層
- SDカード VS CF Express
- ボディサイズ・重量
- 肩液晶
- 結論、風景写真撮影ならばZ5II
- 本音
Nikon Z5II
2025年4月3日発表、4月25日発売となるニコンの新しいフルサイズミラーレスカメラです。
価格はボディ単体で約26万円。
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3キットが約30万円、NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRキットが約36万円です。
Nikon Zシリーズは2018年に発売されたミラーレス一眼カメラのシリーズで、2020年に先代のZ5が約18万円で発売されました。
初代Z6が約27万円だったことを考えると10万円程安いカメラでした。
今回はそのZ5の5年ぶりの後継機としてZ5IIが発表されました。
5年前の18万円からは6万円値上がりした形となりましたが、当時よりも円安が進んでいたら物価が高騰したことを考えると、実際にはそこまでの値上げではないかもしれません。感覚的にはインパクト大きく感じますが。
Z5 VS Z5II
まずはZ5とZ5IIのスペックを比較します。
項目 | Z5 | Z5II |
---|---|---|
有効画素数 | 約2432万画素 | 約2450万画素 |
撮像素子 | フルサイズ表面照射型CMOS | フルサイズ裏面照射型CMOS |
画像処理エンジン | EXPEED 6 | EXPEED 7 |
連続撮影速度 | RAW 4.5コマ/秒、JPEG 4.5コマ/秒 | RAW 14コマ/秒、JPEG 30コマ/秒 |
動画性能 | 4K UHD 30p(1.7倍クロップ) | 4K 30fps(クロップなし)、4K 60fps(APS-Cクロップ) |
オートフォーカス | ハイブリッドAF(273点) | Z8から改良されたAF(鳥AF含む) |
手ブレ補正 | ボディ内5軸補正 | 同左 |
ファインダー | 0.5型 約369万ドット OLED | 0.5型 約369万ドット OLED |
モニター | 3.2型 約104万ドット チルト式タッチパネル | 3.2型 約210万ドット バリアングル式タッチパネル |
記録媒体 | デュアルSDカードスロット(UHS-II対応) | 同左 |
動画記録 | MOV、MP4、H.264/MPEG-4 AVC 29分59秒まで | 内部N-RAW 12ビット動画 |
ピクセルシフト | - | あり |
セルフィーモード | - | あり |
USB給電 | あり | あり |
サイズ・重量 | 約134×100.5×69.5mm、約675g | 約134×100.5×72mm、約700g |
上部ディスプレイ | なし | なし |
Z5からZ5IIになって大きく変わったのは以下の点です。
- バリアングル液晶化
- 裏面照射型CMOSセンサー化
- 連続撮影速度14コマ/秒
- AF性能の向上
- 4K60p動画撮影
バリアングル液晶
最大の変化は背面液晶がチルトからバリアングルになったこと。
スチル写真撮影ではチルトが歓迎される傾向にあります。バリアングルと比べてチルトの方が速写性が高いためです。
また光軸がズレない点も構図の作りやすさに繋がっています。
ですがバリアングルの最大の利点は自撮りモードではなく、縦位置撮影時の画面の可動域です。
縦位置かつ低位置もしくは目線より高い位置での撮影時にバリアングルならばこちらを向いてくれます。
僕もかつてはチルト派だったのですが、チルトでは撮れないシチュエーションの多さからバリアングルを使う方が楽と思うようになりました。
星景写真撮影に強い裏面照射型CMOS
Z5が表面照射型CMOSセンサーだったのに対し、Z5IIは裏面照射型CMOSセンサーを採用しました。
裏面照射型は暗所ノイズに強い為、夜景や星景撮影の現場で好まれます。
Z5をメイン機に推しづらい最大の要因がこの表面照射型CMOSセンサーでしたが、Z5IIになって裏面照射型CMOSセンサーを採用し、暗所に強くなったので素直に激推しさせていただきます!
Z6IIIとの比較
少し前に発売されたフルサイズミラーレスカメラNikon Z6IIIとZ5IIを少し比較してみます。
Z6IIIは僕も発売日に購入し今もメインカメラとして使っています。
裏面照射型 VS 部分積層
Z6IIIは部分積層型を採用しており、信号の読み出し速度が非常に速いことが特徴です。
この特徴により、電子シャッター時のローリング歪みが軽減されます。
ローリング歪みは高速で動く被写体を電子シャッターで撮影した時に出る歪みなので、動画撮影やスポーツ、車両鉄道などの撮影時に発生しがちです。
風景写真撮影の場合だとあまり大きな影響が出にくいのでコストの高い部分積層であるメリットはあまりありません。
SDカード VS CF Express
Z5IIはSDカードのデュアルスロット。それに対しZ6IIIはCF ExpressカードとSDカードのデュアルスロットです。
SDカードよりもCF Expressカードの方が書き込み速度が速いので、4K60Pなどの大きなファイルサイズになる動画や高速連続撮影に有利です。
しかしこれも風景写真撮影ではあまり大きなアドバンテージにはならないことが多いです。
ボディサイズ・重量
Z5IIは134×100.5×72mmに対しZ6III138.5×101.5×74mm、重量は700gと760gでZ5IIの方が若干ながら小さく軽量です。
これは先代のZ5とほとんど同じサイズ重量を踏襲しています。
ほんの60gですし、ほんの4mm程度ですが、手に持つと大きさの違いを比べずとも分かるんですよね。
当然ですが風景写真撮影であれば基本的には小型軽量な方が有利なことが多いです。
肩液晶
シャッター付近にあるサブ液晶。
Z6の頃から搭載していますが、僕は正直使ったことないです。
あれどういう場面で使うんですかね?
結論、風景写真撮影ならばZ5II
正直Z6IIIを初日に定価で購入した僕は「やっちまった〜〜」って思っています。
数ヶ月後には4万円のキャッシュバックとか結構な期間やってましたしね。
とはいえ、あのタイミングで購入していなかったら夏のパノラマ銀座は撮れなかったので、その一点で正気を保っています。
でもあの時持って行ったのがZ6だったらTZE-01も使えていたから14mmGMも使えたんだよな……。
それくらいZ5II、風景写真撮影メインの僕から見て最高にちょうどいいカメラだと思います。
Z6III買ってなかったらZ5II買う判断します。
本音
というか、Z5IIが26万円、Z6IIIが39万円、Z8が54万円となると、Z6IIIを今後買う人そんなに多くないような気がするんですよね。
Z5IIとZ6IIIは動画性能で差別化されていると思っているんですが、それくらいしっかり動画に対して必要なスペックを求めるのであればZ8の方が選ばれる気がします。
もちろんZ6IIIとZ8の価格差が15万あって簡単に乗り越えられる壁ではないのですが、Z5IIとZ6IIIを隔てる壁の厚みに比べればいくらか薄い気がする。
でも見ようによってはしっかり15万円ずつの階段になっているのでユーザーは比較検討しやすいのかもしれないです(ちなみにZ8とZ9の価格差は25万)。
まだまだカメラを買う技術を磨かないといけませんね。
それでは今日はこの辺りで。