RICOH GR IVの購入を検討する技術

こんにちは、shuheiです。

今日は先日開発発表されたRICOH GR IVの情報をまとめて、改めて購入するかどうか検討してみます。

今回は現行機のGR IIIとGR IVの違いなどにもフォーカスしながら検討を進めます。

それでは本日もよろしくお願いします。

RICOH GR IV

改めてRICOH GRシリーズは究極のスナップシューターとして親しまれ、現在3代目のGR IIIまでが発売されています。

発売日は2025年秋。価格は未定

 

デザイン違いや機能の違いなどいくつか種類があるので詳しく知りたい方はGR IIIレビュー記事の方をご覧ください。

camelog.com

前作同様約2400万画素APS-Cセンサー搭載、35mm換算で焦点距離28mm F2.8のレンズを積んでいます。

最大の魅力は小型軽量でありながら卓越した画質とスナップに使いやすい焦点距離です。

GR IV VS GR III

ではここで簡単に2025年6月時点の現行機、GR IIIと今回発表になるGR IVを比較してみます。

項目 GR IV GR III
有効画素数 約2574万画素 約2424万画素
標準出力感度 ISO100~204800 ISO100~102400
手ぶれ補正 5軸補正 3軸補正
静止画画素数 6192×4128 6000×4000
内蔵メモリー 約53GB 約2GB
外部メモリー microSD SD
フォーカスリミッター 近距離, 遠距離, オフ -
最短撮影距離 約0.06~0.15m 約0.06~0.12m
サイズ 約109.4×61.1×32.7mm 約109.4×61.9×33.2mm
質量 約262g 約257g

ここには比較的大きな変化や特徴的な項目だけ切り出しました。

新規開発センサー

画像センサーを新たに開発しています。画素数も150万ほど増えています。

 

また新規センサーは暗所ノイズにより強くなったことが伺えます。

GR IIIがISO100から102400だったのに対し、GR IVは204800と更に高感度までが標準対応となりました。

夜のストリートスナップや暗い室内での撮影により強くなったのなら嬉しい。

 

またこんな使い方する人ほとんどいないんですが、星景写真撮影まで対応できると尚良いですね。

こちらはGR IIIでの撮影ですが、星景写真撮影においてはまだ満足のいく画質とは言い難い。

手ぶれ補正

センサーシフト方式の5段補正となり、前作GR IIIの3段補正から2段分も補正が効くようになっており、よりスローシャッターでの手持ち撮影でブレを軽減できるようになりました。

やはり都市夜景スナップに強くなっている。

記録容量

内部メモリーが2GBから53GBと大幅に増えています。

たぶんほとんどの人は内部メモリーだけで静止画撮影なら十分かもしれない。

 

また外部メモリーもSDカードからmicroSDカードへと変化がありました。

スペアカード無くしそう。

フォーカスリミッター

今回GRにフォーカスリミッター機能が搭載されました。

フォーカスリミッターとはピントを合わせる距離に制限をかける機能です。

遠距離と近距離のどちらかで設定できます。

 

例えば近距離に設定しておくと虫や花びらなど、小さい被写体を撮影するときに、背景にピントを持っていかれないようにできます。

マクロ撮影範囲

マクロ撮影の範囲が少し広がりました。

GR IIIは0.06〜0.13mだったのに対し、GR IVでは0.15mまでマクロ撮影の範囲となりました。

これまでは手元13cmを超えるとマクロ撮影ができなくなっていたのですが、もう2cm分遠ざかってもマクロ撮影を続けることができます。

この辺りの距離感って微妙で、マクロ撮影の範囲外になるとピントが合わなくなってしまうので、わざわざマクロ設定を解除しないといけなかったので、この範囲が広がったのはいいことですね。

サイズ

若干ですが小さくなりました。特に厚みが小さくなっています。

たった0.5mmですがこのサイズ感だと体感結構薄くなったと感じます。

片手で撮影することが多いスナップシューターだと厚みってほんの少しでもシャッターフィールに影響が出るので、どんな変化が起きるのかちょっと楽しみです。

 

実際はグリップの厚みが最も厚い場所で、その幅はGR IIIとGR IVで変化がありません。

なのでグリップの握り込みが深くなったという印象ですね。

その他

スペック比較表には記載しませんでしたが、他にもいくつか変更点があります。

  • 画像処理エンジン新規開発
  • レンズ新規開発
  • 無線LAN5.2GHz帯追加
  • 無線LAN認証方式追加

Bluetoothについて

そして今回、GR IVにBluetoothの項目がなかったことが気になりました。

これまでの機種はスマホBluetooth接続をし、Image Syncというアプリでやり取りができたのですが、もしかしたらGR IVからは使えなくなるのかも?

 

その代わりなのか、GR WORLDという新しいアプリが使えるようになるそうです。

これがWi-Fi接続で利用するものだとしたら5GHz帯を使えるようにしたのかな。でも最近の機器なら5GHz帯は使えて当たり前の風潮なので、これだけでは確度は高くありませんね。

価格について

現時点で未発表です。

現在GR IIIが13万円前後で販売されているので、16〜19万くらいの可能性はあるんじゃないかと勝手に考えています。特に根拠はないです、ごめんなさい。

期待できるポイント

今回の開発発表を受けて、これは良さそう!と期待できたポイントを挙げます。

個人的には結構嬉しいポイントもありました。

新開発のレンズと画像センサーと画像処理エンジン

GRの良さは小型軽量であると言っていますが、小型軽量ならなんでも良いわけじゃないです。

なんでも良いならスマホが一番小型軽量になるのですが、そうはしないのはやはり出てくる画の良さがあるからです。

GRは一貫して画質の良さを貫いてきました。というより撮って出しの良さに拘っているような感じもしています。

スナップシューターなので1回のスナップで数百枚から数千枚になることもあって、その全てを現像ソフトでコツコツ調整するのは現実的に難しい。

だからこそちょっとフィルターを当てたり、イメージコントロールで一括調整するだけで良い感じの写真が出てくるような設計をしているのだと思います。

で、それが更に進化するとなると期待は高まります。

どんな画が出てくるのか本当に楽しみです。

手ぶれ補正と高感度

5段補正が掛かる手ぶれ補正、ISO204800まで常用感度になった高感度、これは暗い場所での撮影がより楽しめるようになるはずです。

ただ、スローシャッターって手ブレは抑えられても被写体ブレは止まりません。

結局シャッタースピード焦点距離28mmなら1/100より速くしておいた方がスナップにおいては無難です。

そこでISO感度をグッと上げられるなら恐れずにシャッタースピードを速くできますね。

いくらなんでもISO204800は高すぎてノイジーな画になると思いますが、ISO10000くらいまでは普通に使いたいですね。

実際ニコンのZ6IIIだとISO6400くらいまでは躊躇なく上げて撮ります。

小型化が進んだこと

GR IIからGR IIIになった時も小型化したのですが、今回更に小型化が進みました。

前回は横幅が1cm近く短くなったのですが、今回GR IVでは縦幅と厚みが数ミリ小さくなっています。

縦幅はあんまり違いが分からないかもしれませんが、薄くなったのは撮影体験としてすぐに分かりそう。手で持って薄くなったなと実感があるポイントですからね。

 

そして実感はあまりないかもしれませんが縦と厚みが数ミリ小さくなったことで入るポケットがきっと増えているはず。

これまでは手ぶらでは持って行けなかったのに上着のポケットに入るから持って行けるかも!という方は案外多いかもしれません。

ちょっとガッカリしたポイント

ここからは少しガッカリしたポイントをお話します。

ただ、僕にとって購入判断をするほどのネガティブポイントではありませんでした。

せいぜい「こうだったら良かったのに」くらいのもの。

重量増

GR IIIが257gに対し、GR IVは262g。たったの5gですが、小型軽量が最大の魅力のカメラで重量が増えてしまうのは結構マイナスかなと思います。

バッテリーのサイズを少し小さくしてでも257g以下を目指して欲しかったかなと思います。

とはいえ、内部メモリーが約57GBも積んでいるので、気に入らないならmicroSDを挿さなければ良いだけ。

良いだけなんですがPC取り込みの時にケーブルを繋ぐのが億劫なんですよね。

USBポートのキャップがまあまあ開けにくくて、毎回樹脂キャップを千切ってしまうんじゃないかとビクビクしながら開けているので極力ケーブルは繋ぎたくないので、できればmicroSDは挿して運用したいです。

ただ実は前回GR IIからGR IIIになった時も小型化はしたものの重量は増えているので、今回も順当に重たくなってしまったなというところ。

microSDを採用したこともこれが原因かもしれないですね。

防滴防塵がないこと

このカメラにそこは期待するなよ、というポイントではありますが、防滴防塵は時前で対策が必要のようです。

というかハードウェア的な進化がほとんどなさそうなのはちょっとだけガッカリ。

背面に上下のボタンがGR IIから蘇りましたが、正直そこまで撮影体験に影響するかなあ?

ちょっとGR IIIしか触ったことがないもので、これはもし便利だよ!という方がいらしたらコメントで教えてください。

動画性能

GR IIIから進化しませんでした。4Kがないので進化のしようがないのかも。

せめて4K30pクロップで撮影くらいあっても良かったのではないかと思いますが、それ入れて値段が上がったり大型化したりするるくらいなら潔くFHDのままで良かったのかなとも思わなくもないですね。

ただ僕はたまにGRでも動画撮影するのですが、そうなると他のZ6IIIでも4K撮影できなくなってしまうので引っ掛かりポイントです。

GR SPACE TOKYO

ということで、先日渋谷にあるGR SPACE TOKYOでGR IVを見てきました。

色々とお話も伺ったのですが、発表されていること以外はまだ何も決まっていない(≒話せない)ようですね。

結論

うーーーーーーーん!価格次第、かなあ?わからん!

というのが結論です。

僕は今GR IIIを持っていますが現状不満は全然無いんですね。しかもモデルもスタンダードなGRではなくDiary Editionという見た目がだいぶ自分好みのもの。

もしGR IVを購入するとしたら、手元のGR IIIは手放すことになると思うのですが、見た目が好きすぎてなかなか手放したくない。

気に入ったカメラを手放してまで入手したいほど進化があったかというと僕にとってはそこまででもなかったかなあ。

高感度に優れているので星撮ってみたいとは思いましたけども、本来想定された使い方じゃないのであんまり良い結果になる気はしないんですよね。

GR III Diary Editionが気に入ってるなら、買い替えじゃなく買い増しでいいのでは?とも思うのですが、画角が変わらないのはやはり微妙な気が……。

せめて買うなら発売前ですがGR IV HDFか焦点距離40mmのGR IVx(これは完全に未発表)ならあり得るかも、と考えています。

 

一旦ステイとしますが、発売されたら一度手に取って何か撮ってみたいですね。

そうしたらまた感想変わるかもしれません。

 

では今日はこの辺りで。