こんにちは、shuheiです。
なかなか選択肢の少ないニコンZマウントの広角ズームレンズ。
今回はそのひとつ、NIKKOR Z 17-28mm f/2.8のレビューをしていきます。
それでは本日もよろしくお願いします。
NIKKOR Z 17-28mm f/2.8
広角端から望遠端までF2.8で撮影ができるいわゆる広角大三元レンズ。
ニコンからはNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sという14mmから始まる広角ズームレンズがありますが、ハイクオリティなS-Lineのレンズで27〜28万円程度とちょっと値が張ります。
ですがこのZ17-28は広角が14mmから17mm、望遠が24mmから28mmにスライドし、広角から標準域まで扱えるレンズです。
これほどのレンズが軽量コンパクトに作られており、星景写真も十分に撮影できるハイクオリティ超広角レンズです。
良いところ
- リーズナブルな超広角ズームレンズ
- 軽量で小型な大三元
- 星景写真も十分通用する
悪いところ
- 広角端が17mmであること
リーズナブルな超広角ズームレンズ
従来の大三元レンズと言えば、先ほどもお話したようにNIKKOR Z 14-24mm f/2.8 Sのような27〜28万円と高価格帯のレンズが主流でしたが、このNIKKOR Z 17-28mm f/2.8は約15万円以下という非常にリーズナブルです。
初めて超広角レンズを購入する方や、大三元レンズに手を出したい方にとって、比較的手の届きやすい価格設定になっているのは大きなメリットです。
F2.8通しの明るさを保ちながら、コストパフォーマンスに優れたレンズです。
軽量で小型な大三元
重量約450gという超軽量なレンズ。特に登山や長時間の撮影において、この軽量さは大きなアドバンテージになります。
星空や星景、自然風景写真は重たい荷物を持って何時間も撮影地まで歩くことも珍しくない為、軽くて小さいレンズは大歓迎です。
星景写真も十分通用する
F2.8という明るさと17mmという超広角の組み合わせは、星景写真に最適です。
開放F2.8で撮影すると、星の光をしっかりと捉えることができ、シャッタースピードを短くして星の軌跡を防ぐことができます。
周辺の星もしっかりと点像で写り、コマ収差も良好に補正されています。
星景写真を本格的に始めたい方にとって、十分な性能を持ったレンズです。
また、一般的に超広角レンズというと、レンズ前玉が大きく張り出たいわゆる出目金レンズの印象を持っている方も多いと思います。
ですが、このZ17-28mmに関しては前玉が飛び出ていないのでフィルターを装着することができます。
星景写真ではソフトフィルターを付けて明るい星をより印象的に撮影する手法があるのですが、そういった用途でもこのレンズは活躍が期待できます(Z14-24mmも前面にフィルターをつけることはできます)。
広角端が17mmであること
このレンズ唯一にして最大の欠点。
それは広角端が17mmであることです。
望遠側はあまり気にならないのですが、広角側はたったの1mmが意外と大きな違いになります。
S-Lineのレンズが14mmスタートなので、余計に17mmスタートであることが弱点に見えてしまいますね。
ただ、ソニーやキヤノンの大三元広角ズームは15mmや16mmスタート(ソニーだけは12mmのレンズもありますが)。
一般的に14mmは相当広角であること、17mmでも多くの場面では十分に超広角域の撮影が楽しめることを考えると、そこまで大きな問題ではないのかもしれません。
まとめ
NIKKOR Z 17-28mm f/2.8は、リーズナブルな価格でありながら、軽量コンパクトな大三元レンズとして非常に魅力的な仕上がりになっています。
広角端が17mmという点は少し物足りなさを感じる場面もありますが、それを差し引いても十分に満足できる性能を持ったレンズです。
特に初めて超広角レンズを購入する方や、軽量な大三元レンズを探している方にとって、非常におすすめの1本です。
それでは今日はこの辺りで。