登山中にカメラを持ち運ぶ技術

こんにちは、shuheiです。

 

登山の時、どうやってカメラを持ち運びするか、なかなか最適な方法って見つからないんですよね。

山行スタイルやカメラのサイズにも影響されるし、当然本人の体力にも左右されるので、誰かの最適解が自分にもあったスタイルかどうかってわからないんですよね。

そう、登山でのカメラ持ち運びは、意外と奥が深い問題なんです。

 

今日は、山行中のカメラ持ち運び方法を徹底的に比較して、ご自身の登山スタイルに合った最適な方法を見つけられるようにしました。

 

それでは本日もよろしくお願いします。

山行中の持ち運び方法6選

山行中にカメラを持ち運ぶ方法を6つ紹介します。

それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分の登山スタイルに合わせて選んでみてください。

ストラップで襷掛け

最もシンプルで、普段のスナップ撮影と同じ感覚で使える方法です。

メリット
  • 普段のスナップと同じようにすぐ撮れる
  • 特別な機材が不要
  • 稜線歩きのような開けた場所では快適
デメリット
  • カメラがぶらぶらして邪魔になる
  • 岩場や狭い場所ではカメラがぶつかる可能性大
  • 首や肩への負担が意外と大きい
  • 雨が降ってきたらすぐにザックにしまう必要がある
オススメのシチュエーション
  • 初心者で特別な機材を買いたくない
  • 稜線歩きがメインのコース
  • 軽量なミラーレス一眼を使っている

バッグポーチをサコッシュ的に使う

カメラをバッグポーチに入れて、サコッシュのように斜めがけする方法です。

メリット
  • バッグに入っているので傷がつく心配が少ない
  • 多少の雨なら気にせず携行できる
  • カメラの保護と速写性のバランスが良い
デメリット
  • 速写性は襷掛けより少し落ちる
  • ぶらぶらするのは襷掛けと同じ
  • バッグを開ける手間がある
オススメのシチュエーション
  • カメラを保護したいが、ある程度の速写性も欲しい
  • 少しくらいの雨でも撮影を続けたい

バッグポーチをザックのショルダーベルトに

バッグポーチを両方のショルダーベルトに取り付ける方法です。

メリット
  • バッグに入っているので傷がつく心配が少ない
  • 多少の雨なら気にせず携行できる
  • カメラの保護と速写性のバランスが良い
  • ぶらぶらしないので歩行の邪魔にならない
デメリット
  • ザックの脱着のたびにカメラバッグも付け外しが必要
  • 体の前面に荷重が来るのでバランスが変わる
  • 速写性は襷掛けより少し落ちる
  • バッグを開ける手間がある
  • チェストベルトと干渉する可能性
オススメのシチュエーション
  • カメラを保護したいが、ある程度の速写性も欲しい
  • 少しくらいの雨でも撮影を続けたい
  • 休憩時にゆっくり撮影するスタイル

バッグポーチをウエストベルトに(両側)

エストベルトの両側にバッグポーチを取り付ける方法です。

メリット
  • バッグに入っているので傷がつく心配が少ない
  • 多少の雨なら気にせず携行できる
  • カメラの保護と速写性のバランスが良い
  • ぶらぶらしないので歩行の邪魔にならない
  • 重心が腰に寄るので体幹のバランスが取りやすい
  • 腰位置なので狭い場所や岩場でも比較的安全
デメリット
  • ザックの脱着のたびにカメラバッグも付け外しが必要
  • 速写性は襷掛けより少し落ちる
  • バッグを開ける手間がある
  • 高低差のある段差で膝がバッグに当たる可能性
  • 両側につけるとバランスは良いが、取り出しにくい
オススメのシチュエーション
  • 重心の安定性を重視する
  • 岩場や鎖場が多いコースを歩く
  • 腰回りに余裕があるザックを使っている

バッグポーチをウエストベルトに(片側)

エストベルトの片側のみにバッグポーチを取り付ける方法です。

メリット
  • バッグに入っているので傷がつく心配が少ない
  • 多少の雨なら気にせず携行できる
  • カメラの保護と速写性のバランスが良い
  • ぶらぶらしないので歩行の邪魔にならない
  • 重心が腰に寄るので体幹のバランスが取りやすい
  • 腰位置なので狭い場所や岩場でも比較的安全
  • ザックを下ろす時にカメラバッグを外す必要がない
デメリット
  • 速写性は襷掛けより少し落ちる
  • バッグを開ける手間がある
  • 左右のバランスが若干悪くなる
  • 普通に歩くと手が当たる可能性(ストック使用ならば解決する)
オススメのシチュエーション
  • 重心の安定性を重視する
  • ストックを使って歩くスタイル
  • 利便性と保護のバランスを重視

Peak DesignキャプチャーV3

専用のプレートをカメラに取り付けて、ショルダーベルトにマウントする方法です。

だいぶ前はキャプチャーという商品しかありませんでしたが、最近はUlanziというメーカーからも似たような商品が出ているので選択肢は広がっているようです。

メリット
  • 速写性が非常に高い
  • ぶらぶらしないので煩わしさがない
  • 見た目がスマート
  • 着脱が簡単
デメリット
  • ショルダーベルトが厚いタイプだと挟み込めない
  • カメラに専用プレートの装着が必要
  • 雨が降ったらザックにしまう必要がある
  • 重心が高く前側にあるのでバランスが悪い
  • 左右のバランスが崩れる
  • 岩場や狭い場所では気を遣う
オススメのシチュエーション
  • 速写性を最重視する
  • 利便性と保護のバランスを重視
  • もう片方に水ボトルなどでバランスを取れる

ザックにしまう時の注意点

どの持ち運び方法を選んでも、天候が悪化した時や危険な場所ではザックにしまう必要があります。

防水対策は必須

突然の雨にも対応できるよう、防水バッグは必携です。僕のおすすめはモンベル プロテクションアクアペル

現場、防水のドライバッグで中に緩衝材が入っているものはこの商品だけじゃないかな。

camelog.com

結露対策

山の上は気温が低いので、下山後に暖かい室内に入る時は要注意。急激な温度変化で結露が発生し、レンズや内部に水滴がついてしまいます。

寒い屋外で防水バッグに入れて密閉し、室内で徐々に温度を慣らすのがコツです。

まとめ

登山でのカメラ持ち運び方法は、あなたの登山スタイルや優先順位によって最適解が変わります。

  • 速写性重視: ストラップ襷掛け、Peak Designキャプチャー
  • 保護重視: バッグポーチをショルダーベルトに
  • バランス重視: バッグポーチをウエストベルトに(片側)

何より大切なのは、カメラの持ち運びが登山の負担にならないことです。

最初は軽量なシステムから始めて、経験を積みながら自分なりのスタイルを見つけてください。

 

それでは今日はこのあたりで。