しぶんぎ座流星群撮影を攻略する技術(2026年版)

こんにちは、shuheiです。

 

新年といえばしぶんぎ座流星群ですね。

今年2026年は1月4日未明に極大を迎えます。

 

今からでも十分間に合う!是非とも流星群撮影に挑戦してみましょう。

 

それでは本日もよろしくお願いします。

しぶんぎ座流星群とは

まずはしぶんぎ座流星群について。

例年1月4日前後に極大を迎える流星群で、北斗七星が描く杓子の柄の先あたりが放射点になる流星群です。

8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群と並んで三大流星群と呼ばれています。

 

ちなみにしぶんぎ座はかつて天体観測で使用した四分儀という道具のことで、現在は使われていない星座です。

 

前述の通り、例年1月4日前後が極大となり三が日を微妙に外すので多くの労働者達は年明け早々眠い目をこすりながら労働に励む必要があったのですが、今年2026年は1月4日が日曜日の為、しぶんぎ座流星群を明け方まで観測し日曜日中に体調を整えると1月5日からの就業に影響が出にくくなるのです。ラッキーな年。

しぶんぎ座流星群が見える時間と方角

2026年のしぶんぎ座流星群は1月4日6時頃が極大となります。

6時だと西日本でも薄明が始まっている時間帯になるので、4時〜5時頃が見頃と言えるでしょう。

 

方角は北東。北斗七星の少し下あたりが放射点です。

ただ放射点から必ず出てくるわけではないので北東を向いて広くのんびり眺めましょう。

 

注意点はこの日満月を迎える月が西の空に輝いていること。

流星群は他の星々と同じで、月と比較すると暗い光なので、肉眼での観測もカメラによる撮影でも月が画角に入らないように気をつけましょう。

当日のスケジュール

さて、いざ撮影と行く前に、事前に天体現象のスケジュールを把握しておきましょう。

全国で観測できるしぶんぎ座流星群ですが、東京をベースにタイムテーブルを用意しました。

現象 時刻
月南中 0:00
流星群極大 5:56
日の出 6:51
月の入り 7:38

薄明は日の出の1時間から1時間30分前くらいから始まるので、やはり見頃は5時から5時半前後ということになりそうです。

月食やパール富士ダイヤモンド富士と違って、あまり高度に囚われる必要はありません。

なんとなく北東を向いておけば月も画角に入りません。

ただ薄明の影響は他の方角に比べて早く受けることになります。

撮影機材の準備

ここまで流星群の特徴やタイムスケジュールを確認してきましたが、ようやく撮影機材の準備をしていきましょう。

カメラ選び

一眼レフやミラーレスがおすすめです。

被写体が暗いので暗所耐性の低いコンデジは向いてないかも。

特に今回はインターバル撮影をし続けることになるので、USB給電に対応しているカメラの方が安心して撮影ができます。

エントリー機であればNikon Z5 IISONY α7IV

中古ならNikon Z6 IICanon EOS R6 Mark IIなんかも狙い目ですね。

レンズ選び

35mm以下の広角から超広角レンズがおすすめです。

流星群は放射点を中心として空全体に見られるので、広角なら広角なほど流星を捉えられる可能性が高くなります。

三脚について

流星群の撮影に三脚は必須です。

いつ流星が流れるか予測できない流星群の撮影はインターバル撮影を前提としているからです。

 

10数万円もするような高価な三脚を使う必要はありませんが、ある程度の安定性は担保したいところ。

開けた場所での撮影だと冬の時季は風も強くブレの原因になるので、しっかり固定でき、振動吸収性の高いカーボン三脚があると安心です。

あると便利なアイテム

他にも撮影現場にあるといいよというアイテムがあります。

あれば便利レベルから実質必須級までご紹介します。

防寒着

この季節日の出までの撮影ならほぼ必須でした、すみません。

関東でも山の上などひらけた場所に行こうとすると氷点下になることは十分考えられます。

またグローブなど、防寒にはしっかり気を遣いましょう。

あらかじめグローブを装着した状態で機材の設置や撮影ができることを試しておくと当日真っ暗な状態の現場でも慌てることなく対応できると思います。

ヘッドライト

流星群の撮影地は市街地から離れ、光害を受けにくい場所になる為、手元を照らせるヘッドライトは必須です。

スマホのライトがあると侮らないようにしましょう。グローブをつけた状態でスマホで片手が塞がると他はもうほとんど何もできません。

レンズヒーター

寒冷地での撮影には必須。

レンズが曇らないようにレンズヒーターを使いましょう。

事前にレンズに巻いておくと便利です。

予備バッテリー

インターバル撮影が前提なので、モバイルバッテリーはもちろん、スペアのカメラバッテリーも用意しておくようにしましょう。

特に寒冷地では想像以上にバッテリーの消費が激しくなります。

可能であればカメラをタオルで覆うなどして、少しでも保温できるようにしてあげるとバッテリーの持ちがよくなります。

レリーズ

インターバル撮影はカメラ内部でもできますが、レリーズの方がグローブをつけた状態でも扱いやすく、カメラボディに触らないので手ブレも発生させにくいメリットがあります。

ポータブル赤道儀

インターバル撮影を行う場合、星の日周運動に合わせて回転してくれる赤道儀を使うと星を点にして空も固定して写すことができます。

その後の画像処理や合成も行いやすくなるので、星空の撮影に慣れてきたら是非導入してみてください。

撮影場所選び

しぶんぎ座流星群は北東が放射点なので、なるべく北東が開けているような場所を選べると良いです。

首都圏ならば茨城、千葉の海岸沿いが狙いやすいでしょう。

 

また流星群をはじめとして成型写真撮影は光害の影響を受けやすい撮影なので、なるべく市街地から離れた空が暗い場所を選べると理想です。

いつもの通り光害マップを確認して北東側も含め光害の少ない場所を選ぶようにしましょう。

撮影設定

一般的な星景写真撮影と同様の設定で行いますが、流星をどう撮りたいかでシャッタースピードを調整します。

まずは必ずする設定から。

マニュアルモード(Mモード)

カメラの撮影をマニュアルモードにしてシャッタースピード、絞り、ISO感度を全て自身で設定できるようにします。

マニュアルフォーカス

ピント合わせも必ずマニュアルでしましょう。

ライブビューモニターやEVFで明るい星を拡大し(画角的に北極星や北斗七星がおすすめ)、星が一番小さく写るようにフォーカスリングを回して設定します。

24mm以下の超広角だと無限遠でいい場合もあります。

ホワイトバランス

太陽光を選びます。

RAW撮影の場合はあまり気にしなくてもよいですが、オートだけはその後の画像処理が面倒になるだけなのでやめておきましょう。

絞り

なるべく絞り値は低くして光を取り込みやすくしましょう。

F1.8未満の単焦点レンズならば1段くらい絞ってもいいかもしれません。

最大でもF2.8くらいになるように設定するといいと思います。

ISO感度

使っているカメラによって変わってくると思いますが、ISO 3200〜10000くらいまでに留めておくのが現実的かなと思います。

以前ISO16000でも個人的には満足のいく星景写真が取れましたが、やはりノイズは強めに乗ってしまっています。

ノイズ自体はいいのですが、画像処理をするにあたってノイズ除去がやっかいな問題を作りやすいので、なるべくノイズが乗りにくいSSに設定してください。

シャッタースピード

と、ここまで設定を書いてきましたが、まずはシャッタースピードを決めるようにしてください。

被写体がブレないことが静止画撮影の基本です。

星は日周運動をしているのでシャッタースピードを30秒以上で撮影してしまうと、星が動いた軌跡が描かれてしまいます。

なるべく点で撮影できるように、シャッタースピードを短めに設定したいところです。

じゃあどれくらい短ければいいのかというと焦点距離によるので、下記に焦点距離ごとのシャッタースピードを表にしました。

カメラ側の画素数によっても違いますが、2400万画素のカメラで計算してあります。それよりも少ない2000万程度の画素数のカメラならばもう少し長めに、4000万画素6000万画素といった高画素のカメラならばもう少しだけ短めに設定してください。

焦点距離 シャッタースピード
14mm 15.96s
20mm 11.23s
24mm 9.40s
35mm 6.51s

あくまで理想のシャッタースピードで、確実に星を点で止めたい場合に適用される時間です。

実際に撮影してみてどれくらいが許容範囲か確認しながら設定してみてください。

最後に

この季節の長時間に及ぶ星空撮影は本当に寒いです。

睡眠不足にも陥りがちで体調を崩しやすくなるので、撮影準備はもちろん、体調管理も怠らないように気をつけて挑戦してみてください。

 

それでは今日はこのあたりで。