
こんにちは、shuheiです。
2026年1月にニコンから新しい標準ズームレンズNIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1が登場しました。
Nikon Z5IIのキットレンズとしてラインナップに加わったこのレンズ、僕のエースレンズであるNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sと非常に似ています。
焦点距離はほぼ同じ。
でも価格差は約6万円と安くない差があります。
今回、実際に両方のレンズを使用してみて、自然風景や山岳風景、星景写真を撮影している僕が感じたことから比較をしてみます。
それでは本日もよろしくお願いします。
- NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1
- NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
- スペック比較
- スペックからは分かりにくい部分の比較
- 使用感
- じゃあZ24-120はもういらないのか?
- 結論
NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1

2026年1月発売、Nikon Z5IIのキットレンズとして新たに追加された標準ズームレンズです。
実際に触ってみると見た目以上に軽く小さい印象を受けました。
以前発売前にニコンプラザで使用した時の所感をまとめた記事はこちらです。
価格は約9万円と、フルサイズ用の標準ズームとしては比較的安価に設定された価格で、手が出しやすいレンズになっています。
S-Lineではない分、プラスチックマウントを採用していたり、独立フォーカスリングがないといった点はありますが、その分軽量でコンパクトなレンズに仕上がっています。
またこのレンズの大きな特徴がハーフマクロに対応していることです。
ニコンのZマウントレンズの中で、最大撮影倍率0.5倍以上を達成しているのはマイクロレンズかZ70-180mmくらいで、標準ズームとしては異例の接写能力を持っています。
NIKKOR Z 24-120mm f/4 S

2022年1月発売なので、Z24-105のちょうど4年前に発売となった標準ズームレンズです。
発売前のニコンのレンズロードマップでは24-105mmと記載され(F値は不明)当時大きな期待を寄せられていましたが、発売したのはなんと24-120。
S-Lineの名に恥じない高い描写力と、ゴースト・フレアへの強さが特徴で、価格は15.4万円とZ24-105の約6万円差。
この差をどう捉えるかが今回の比較の核心です。
スペック比較
では2つのレンズのスペックを比較してみます。
| 項目 | Z24-105 | Z24-120 |
|---|---|---|
| 焦点距離 | 24mm-105mm | 24mm-120mm |
| レンズ構成 | 10群12枚 | 13群16枚 |
| 最短撮影距離 | 0.2m | 0.35m |
| 手ぶれ補正 | なし | なし |
| 最大絞り | F4-F7.1 | F4 |
| 絞り羽根枚数 | 7枚 | 9枚 |
| フィルター径 | 67mm | 77mm |
| 寸法 | 73.5mm(最大径)×106.5mm | 84mm(最大径)×118mm |
| 質量 | 350g | 630g |
| 価格 | 約90,200円 | 約154,000円 |
焦点距離
広角端はどちらも24mm。
望遠端はZ24-120の方が15mm分だけ長いですが、使用面でこの差が大きく影響するシーンはそんなに多くないと思います。
少なくとも僕にとってはそんなに重要ではないです。
重量・サイズ

数字上は350gと630gで約280gの差で、実際に手に持ってもやはり圧倒的に軽く感じます。
数字以上の軽さを感じるのはカメラボディに付けた時です。
これはZ24-105の重心が後玉側に寄せた設定になっているせいかなと思います。
登山や長時間の街歩きで少しでも重量を軽くしたいと考えたらこのZ24-105の軽さは大きな武器になります。
開放F値
広角端はどちらもF4に対して望遠端はZ24-105がF7.1と暗くなります。
F4とF7.1の差は1.75段。
数値だけみるとかなり開きがあるように感じますが、これを暗所でどう扱うかは使うカメラの高感度性能によります。
Z5IIやZ6IIIのような高感度耐性が高いカメラであれば、ISOで対処できる範囲内かなと思います。
とはいえ望遠端でF4のボケが欲しいという需要があればZ24-120を選択することになると思います。
最短撮影距離・最大撮影倍率
これはZ24-105が圧倒的に有利です。
最短撮影距離が20cmまで寄れて、最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロである点は。デーブルフォトや花のクローズアップ、カフェでのドリンク撮影など、日常的な接写シーンでZ24-105が本領を発揮します。
Z24-120も35cmとそんなに寄れないと思われるほどの距離ではありません。
僕もこれまで旅行やカフェ、レストランなどで使用した経験がありますが、もっと寄れないのかなと思ったことはありませんでした(Z24-200はしょっちゅう思ってたけど)。
スペックからは分かりにくい部分の比較
描写・解像感
S-Lineであるかどうかの差が最も出るのがこのポイントです。
Z24-120はニコンの最高品質を満たすS-Lineレンズ。
ナノクリスタルコート、アルネオコート、フッ素コートと贅沢な設計で、逆光耐性の高さと解像感の高さが魅力です。
ではZ24-105に不満があるかと言うと「それなりに写る」という次元ではなく、「十分綺麗に写る」レンズです。
F4の開放付近でも周辺画質は良好、よほどの粗探しをしない限り僕は不満を感じませんでした。
ただし等倍まで画像を拡大し、二つのレンズで同じ被写体を撮影した写真を横に並べて見比べてしまうと、やはりシャープネスはZ24-120に軍配が上がります。
作り・質感
僕はレンズの質感にはまったくこだわりがないのですが、それでもやはりどちらが高級なレンズか、Z24-105とZ24-120を並べると一目瞭然でZ24-120の方が見た目的にも質感的にも高いです。
また、Z24-120は独立したコントロールリングがあり操作面でも優れています。
レンズフード
Z24-120にはフードが付属していますが、Z24-105はフード別売り4,400円。
ここはどうして別売りにしたのか結構悩みますね。
このくらいの価格ならつけてしまってもいいのにと思いますが、つけると定価10万円超えちゃうからかな。
ちなみにレンズフード別売りのレンズはニコンZマウントでも下記の通りいくつかあります。
- NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7
- NIKKOR Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR
- NIKKOR Z 28mm f/2.8
- NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
- NIKKOR Z 40mm f/2
- NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
- NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR
- NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
APS-Cレンズを中心にいくつかありますね。
使用感
ここから、実際に手に取って使ってみた感想をお伝えします。
ファーストインプレッション

まずはとにかく軽い。
この350gという重量が思っている以上に軽く感じます。
おそらく大きさの割に軽いからそう感じるんだと思います。
使用感

とてもいい。ズームリング回しやすいし、フォーカスリングもスムーズに回ります。
軽く小さいので小回りが効くか?と言われると別に極端に扱いやすくなるということはありませんが使っていて不満は全然出ません。

撮れる写真についても、ポジティブな意味で「これで十分」という感想。
F8〜16に絞って撮る日中屋外の撮影では元々の開放F値の高さも欠点になりにくいですね。
今回は昼間の公園で使った限りでしたが、おそらく登山でも大活躍でしょう。
Z24-120との比較という点では望遠端が15mm短いことと、最小F値が7.1になることですが、足りないと感じる場面は少なく感じました。
というか、105mmで足りなかったら大概120mmでも足りてないと思う。Z24-200じゃないと不足感は拭えないんじゃないですかね。
標準域をメインに、中望遠もカバーできるという使い方が適している焦点距離だからかなと考えているんですが、いかがでしょう。
接写

マクロ撮影初挑戦だったのですが、確かにこれは楽しい体験です。
たぶんみんながZ24-200寄れない寄れない言うから、ガッツリ寄れるレンズ作ってくれたんだと思う。
描写について

S-LineレンズであるZ24-120と非Sの24-105で描写の比較をしてみました。
個体差もあるのでしょうが、今回使用した二つのレンズで圧倒的な違いというのは僕は感じませんでした。
もちろん差が0とは言わないのですが、6万円の差額を支払ってまでこの差を埋めたい人ってあんまりいないんじゃないかな。
それよりも軽量さだったり接写能力などの優位性でZ24-105を選択するケースの方が多いと思います。
じゃあZ24-120はもういらないのか?

焦点距離、用途共に非常に被る部分が多いZ24-105とZ24-120。
ほとんどの場面でZ24-105で十分同等の撮影が楽しめるのだとしたらもうZ24-120の出番はないのでしょうか?
Z24-120の最大の強みはF4通しのズームレンズであることです。
暗所の撮影、少し広い屋内施設などの撮影においてはZ24-105と比べるとアドバンテージがあります。
そしてやはり2枚の写真を見比べると周辺までシャープに写るのはZ24-120なので、隅々まで見てもらいたい山岳風景写真や本気で撮りたいと思う場面では僕はZ24-120を持ち出すと思います。
ただし両方所有している場合の話で、Z24-105しか持っていない状態でZ24-120を買い足す必要があるかと言われるとあんまりないという結論は変わらないですね。
極論Z6IIIと一緒に買うならZ24-120のキットを、Z5IIと一緒に買うならZ24-105のキットを選ぶということで良いような気がします。
結論

屋外撮影がメインなのであればNIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1を、望遠端のF4やS-Lineの描写を求めるならNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sを選ぶと良さそうです。
手持ちのレンズにもよるところだと思いますが、もし最初の1本として選ぶのなら、僕だったらNIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1かな。
Z24-120に6万円の価格差を埋めるほどの魅力はないこともないのですが、Z24-105と比べた時に少し限定的になる気がします。
同時にカメラボディも買うのだとしたらZ5IIにはZ24-105キットがありますが、Z6IIIにはZ24-120キットしかありません。
- Nikon Z5II 24-105レンズキット - 321,200円 (キャッシュバック15,000円)
- Nikon Z5II + Z24-120 - 412,500円 (キャッシュバック30,000円)
- Nikon Z6III + Z24-105 - 486,200円 (キャッシュバック50,000円)
- Nikon Z6III 24-120レンズキット - 511,500円 (キャッシュバック65,000円)
時期によってはキャッシュバックキャンペーンがあったり、実売価格がもっと安かったりと単純には計算できませんが、Z5IIとレンズを買おうとするとZ24-105とZ24-120では9万円以上差額が出ます。
逆にZ6IIIとレンズを買うことを考えると差額は2.5万円で差額は案外ささやかです。
NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sについてはこちらの記事でたくさん愛を語っているのでよかったら読んでいってみてください。
NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRとNIKKOR Z24-120 f/4 Sの比較記事はこちらです。
それでは今日はこのあたりで。