
こんにちは、shuheiです。
発売日に買って今も手元にあるNikon Zfc。正直言うと最近めっきり出番が減ってきてしまいました。
そこで今改めてZfcの購入を考えている方向けに、2026年現在で購入してもいいのか色々な角度から検討してみようと思います。
色々考えた見た結果、
- 軽さ重視のスナップや登山などが目的ならば、Zfcは今でも現役で使える
- 動き物やAFの歩留まりを重視する場合、少し時代遅れと感じるかも
僕自身、Z6IIIをメイン機に替えてから、Zfcの出番は激減しました。
理由はいろいろあるのですが、もしみなさんのカメラ選びの参考になれば幸いです。
それでは本日もよろしくお願いします。
- Nikon Zfc
- Nikon Zfcの基本スペック
- 3D-トラッキングさえあれば……
- 筆者の撮影スタイルが変わったのかも
- 登山サブ機としては今も有効……だと思う
- 2026年でもZfcを買うべき方
- Zfc手放す?
Nikon Zfc

2021年7月発売、Nikon FM2を彷彿させるクラシカルなAPS-Cセンサーサイズのミラーレス。
見た目の評価はとても高く、僕もその見た目に惹かれて購入を決めました。
ただ、中身自体は2019年11月に発売になったZ50がベースで、画像処理エンジンもEXPEED6という初登場は2018年のエンジンです。
つまり実態は2020年以前に発売になった旧世代のカメラというのが正解で、ここを理解しておくと、今買って満足できるか、持ち続けて満足できるかの予想がしやすくなると思います。
デザインや基本的な使い勝手は別記事で詳しくレビューをしていますので、よかったらそちらもどうぞ。
Nikon Zfcの基本スペック
まずはZfcの基本スペックを確認します。
| 項目 | Nikon Zfc |
|---|---|
| センサー | APS-C/DX 23.5×15.7mm CMOS |
| 有効画素数 | 2088万画素 |
| 画像処理エンジン | EXPEED6 |
| AF測距点 | 209点ハイブリッドAF |
| 連写 | 最大約11コマ/秒(拡張) |
| 常用ISO | 100〜51200 |
| ファインダー | 約236万ドットOLED |
| 背面液晶 | バリアングル3.0型・約104万ドット |
| ボディ内手ブレ補正 | なし |
| 動画 | 4K UHD 30p(クロップなし) |
| 質量 | 約445g(バッテリー込み) |
| 発売日 | 2021年7月 |
画質に直結するスペックは2026年でも十分に通用します。
問題はAFまわりの世代差です。
僕のメイン機、Z6IIIの画像処理エンジンはEXPEED7ですが、Zfcは前世代のEXPEED6です。
画像処理エンジンの比較を見ていきましょう。
| 項目 | EXPEED6 | EXPEED7 |
|---|---|---|
| 被写体検出 | 3種類(人物・犬・猫) | 9種類(人物・犬・猫・鳥・飛行機・車・バイク・自転車・列車) |
| 3D-トラッキング | なし | あり |
| 低輝度AF限界 | -4.5EV | -10EV |
数字だけ見ると差分は地味ですが、この差は撮影の歩留まりと撮っていて楽しいかに直結すると思っています。
被写体検出
EXPEED6は最低限、EXPEED7は特に動きモノと呼ばれるような被写体がたくさん追加されています。
EXPEED7が出始めた頃、ニコンは望遠や超望遠レンズの発売に力を入れていたので、とても相性がいい被写体だったと言えます。
3D-トラッキング
動く被写体をフォーカスし続ける機能の有無が、写真の歩留まりに影響します。
低輝度AF限界
どれくらい暗い環境でもAFが動作するか?という点。
この点からもEXPEED6は7に比べて室内や夜間などの暗所には相対的に不向きと言えます。
ニコン公式のEXPEED一覧では、EXPEED6を採用しているカメラは以下の通り。
- Z6、Z7
- Z6II、Z7II
- Zfc、Z50、Z30
一方EXPEED7はご覧のように最新機種ばかりです。
- Z9、Z8
- Z6III、Z5II、Zf
- Z50II
ニコンの世代はセンサーよりも画像処理エンジンで得られる撮影体験が大きく左右されるという点が大事です。
EXPEED7になって被写体検出の種類も増え、3Dトラッキングが乗り、AFの食いつきと操作レスポンスが一段上がりました。
Zfcのセンサー自体は今でも悪くありません。
実際2026年時点最新のAPS-CセンサーミラーレスであるZ50IIにも同じセンサーが搭載されています。
しかし撮影体験が大きく異なるのはEXPEED6のAFの掴んでくれなさ、動作のもっさり感。
3D-トラッキングさえあれば……
Zfcの泣きどころは3D-トラッキング非搭載であることです。
これは静物や風景写真ではあまり問題になりません。
困るのは動く被写体です。
- 撮影者が歩きながらサッと撮影する場面でAFが外れやすい
- ペットや子供が近づいてくる場面でフレーム内を動く被写体を追い続けられない
- 街中で横切る人や乗り物を構図を保ったまま追えない
ここのところZ6IIIをよく使っていたので、改めてZfcに持ち替えると同じような撮影シーンでもあたりカットの数が段違いです。
同じくらい撮影したのにZ6IIIと比べて歩留まりが悪いという結果になりがちでした。
深刻度でいえば、止まっている被写体や風景写真しか撮らない人にはほとんど問題ありません。
少しでも動いているものを撮影する人には結構効いてくる、という感じです。
筆者の撮影スタイルが変わったのかも

Zfcを購入した頃、僕は月に1〜5日は入山し、山岳風景写真を撮影していました。
ですが、あれから5年が経過しライフスタイルの変化と共に家族や友人を室内で撮影するような場面が増えたのです。
つまり、Zfcは何も変わっていない、何も悪くなっていない。
変わったのは僕の撮影スタイルなのに不向きなカメラを現場に持ち出していたんです。
登山サブ機としては今も有効……だと思う

元々は撮影をそんなに頑張るつもりがない登山や、撮影目的地以外はスナップ的に撮る、といったサブ機としての運用を見据えて導入したカメラでした。
Z6III + Z24-120の約1.4kgに対し、Zfc + Z16-50は500gを切る軽さです。
動きものを撮らない、ほぼ日中しか撮影しないという日帰り登山なら3D-トラッキングがなくても、多少暗所耐性が低いセンサーのカメラでも十分です。
登山のカメラの選び方は詳しくは以下の記事にいっぱい書きました。
2026年でもZfcを買うべき方

改めてZfcの良さはスペック面で言えば軽さであり、レンズを含めた画質の良さだったり、撮影の手軽さみたいなものがありました。
でも本来このカメラはクラシカルな見た目がいちばんの引きになるカメラです。
ISOダイヤルの使いにくさだったり、レリーズが使えないなど、発売当初からインターフェースには癖がありました。
また、2026年時点で中古なら8万円台で購入できるのも非常に魅力的です。
比較として最新のZ50IIは中古で12万円台。
差額でAPS-Cレンズをもう1本購入できるかどうかという金額差はかなり大きいでしょう。
これらを踏まえておすすめしたい方はこんな感じの方です。
- クラシカルなデザインそのものに惚れている
- 日帰り登山・旅行スナップで軽量さも優先したい
- 初めてのレンズ交換式カメラを手頃な価格で始めたい
逆にZfcを買ったらいけないのはこんな方。
- 子供やペット、車など動く被写体を楽しく撮りたい
- 室内での撮影場面が比較的多い
- Zfc1台でなんでも撮りたい
Zfc手放す?

ここまで弱点ばかりを書いてきましたが、それでもZfcを手放そうとは決断できていません。
このカメラで撮った風景写真はとてもいい写真ばかりでした。
撮影も楽しかったし持っていて楽しかった。シャッターボタンを押した時のメカシャッターのレスポンスや音もとても気持ちいいカメラです。
ただZ6IIIを導入してから、また被写体の変化によってZfcを楽しく使える場面が減ってしまったのも残念ながら事実です。
要は使い所を間違わないことが大事で、今後も屋外で風景を手軽に撮りたい日はZfc、しっかり腰を据えて撮りたかったり室内での撮影が多そうならZ6IIIと使い分けをしていくことで両立ができるんじゃないかなと思います。
上記の通りAF性能をどう評価するかがZfcをいいカメラと評価するか時代遅れと評価するかが分かれます。
迷ったら、自分が動くものを撮るかどうかでこのカメラを持つかどうかを決めると良いと思います。
では今日はこのあたりで。