こんにちは、shuheiです。
4年半ほど使っていたNikon Z6からNikon Z6IIIに買い替えましたのでそのご報告と使用感についてお話します。
もしZ6III迷っている方がいらしたら参考にして貰えればと思います。
それでは本日もよろしくお願いします。
Nikon Z6III
Nikon Zシリーズは2018年に発売されたミラーレス一眼カメラのシリーズで、今回購入したのはZ6、Z6IIときて3代目のZ6III。
2019年の年末にZ6を購入して約4年半使い、今回Z6IIIに買い替えをしました。
何故購入に至ったか?
僕の写真撮影は自然風景、都市風景、星景写真です。大きさや画質、AFなどの機能性で言ってもZ6で十分撮影できていたのですが。以下の更新があった為Z6IIIへの買い替えをしました。
- チルト液晶からバリアングル液晶になる
- USB給電が可能になる
- カメラ内RAW動画撮影ができるようになる
特に、Z6IIIがバリアングル液晶になることは僕の撮影体験において大きな変化になりました。
チルト液晶からバリアングル液晶へ
Z6に大きな不満がないことは前述の通りなのですが、まったくないわけではありません。とりわけ大きな不満はこのチルト液晶にありました。
チルト液晶であることの個人的に感じているメリットを挙げると、
- バリアングルと比べて速写性が圧倒的に高い
- チルトを開いても光軸からズレない為被写体の正面を捉えやすい
- 壊れにくそう(ちょっと主観)
しかし、僕の撮影スタイルかつZ6では以下のデメリットがありました。
- 高い位置や低い位置などファインダーを覗けない場面での縦位置撮影時にチルトを自分側に向けることができない
- チルトを開いてウエストレベルで撮影しようとすると、腰がアイセンサーに反応してチルト液晶が消え、EVFに表示を奪われる
僕が感じていたデメリットはたった2つですが、この2つが割と致命的すぎたのです。
特に2番目のEVFのアイセンサーが反応して表示がチルト液晶からEVFに奪われるのはなかなか致命的で、ウエストレベルで撮影しようとした時、体からカメラを遠く離さないと撮影ができなくなってしまっていました。
この制約はZ6IIで解消されることになります。Z6IIもチルト液晶を採用しているのですが、チルト液晶を開いている間、アイセンサーが反応しないような仕様が入ったのです。
これ、別にバリアングルになるからといって解消される問題ではなかったのですが、Z6IIIにすることで解消される問題だった為、買い替えに至りました。
また、前述の縦位置撮影時もチルト液晶よりバリアングル液晶の方が、液晶の自由度が高い為有利に働きます。
風景写真撮影で縦位置撮影を多く好む僕にとってはこちらの方が都合が良かったんですね。
でも実は僕、バリアングルよりチルト派です。
これはよく議論になるカメラ界のきのこたけのこ戦争のようなものなのですが、光軸がズレない、すぐチルトできる為速写性が高いという写真撮影において圧倒的に有利な性質がチルト液晶にはあるので、個人的にはやはりチルト液晶の方が好きです。
このあたりはまた別の記事でお話しようと思います。
外観
では少し外観を見てみましょう。
今回僕はNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sレンズキットを購入しました。こちらのレンズもずっと欲しかったレンズだった為、同時に購入できたのは非常にラッキーでした。
よく登山や自転車の時に使っていた組み合わせはZ6 + Z24-200mmでした。重量はボディ675g + レンズ570gの合計1,245g。それと比較してZ6III + Z24-120mmはボディ760g + レンズ630gで合計1,390gです。150gほど重たくなっていますね。ロードバイクや登山ギアの世界では軽くなれば軽くなるほど値段が安くなるのですが、カメラの世界は依然として値段が高くなれば重量が増す傾向にあります。
Z6IIもZ6と比較してボディの厚みが増しましたがZ6IIIは更に厚みが増しましたね。グリップの感じもZ8やZ9と比較的似ている握り心地に感じました。
今回新しくイルミネーターボタンというものが付きましたがあんまりお世話になる機会は多くなさそう。
背面ボタンはこれまでのZ6、Z7系統と同じなので、買い替えの僕は特に不自由なく使えそうです。
部分積層センサーのノイズについて
積層センサーというのは読み出し速度が速く、電子シャッターでローリング歪みが出にくくなるセンサーでZ9、Z8で採用されています。
今回Z6IIIは24MPの世界初部分積層型CMOSセンサーを採用しており、発売前には暗所耐性の低さやダイナミックレンジの狭さが指摘されていました。
そこで実際に夜の都市部でスナップ撮影をしてきました。スナップ撮影なので当然手持ちです。
Lightroomで現像していますがノイズリダクションはかけていません。むしろ明瞭度を少し上げてよりノイズが目立ちやすい設定にしています。
部分積層センサーによるノイズ増加やダイナミックレンジの狭さは個人的にはほとんど感じませんでした。むしろZ6と比較して改善しているようにも思います。
画質に関しては今回同時に購入したNIKKOR Z 24-120mm f/4 Sの影響も大きいので単純比較は難しいですが、とても満足しています。
ノイズに関しては実はなくなっているわけではないと思います。ただノイズが綺麗なので写真を見て不快に感じたり違和感を覚えるようなノイズでないということなんだろうと思いますがいかがでしょう?
AF速度について
使用するレンズに左右されるように思いますが、Z6と比較して特段速くなったという印象はあまりないです。ただ一度食い付いた被写体を追いかける力はあるなと感じました。
まだ人物しか追いかけられていないのでその他の被写体もいずれ試してみたいですが、あんまり動きモノを撮影する機会がないのでいつになるやら。涼しくなったら動物園とか行ってみようかな。
なんだかんだで一年に一台ペースでカメラを買ってしまっているのですが、流石に当分はカメラを買う必要はないなと思えるくらい満足感のあるカメラでした。
早くこれで山とか星とか撮りたい!
それでは今日はこの辺りで。